前回は、ZEHの基本と一条工務店でZEHの家を建てるメリットについて書きました。
→一条工務店で ZEH申請 するということ(1)基本と一条のメリット
今回は、反対に一条工務店でZEHの家を建てる際のデメリットをお伝えしたいと思います。
それは、一条工務店の経営のあり方が影響しています。
それではどうぞご覧ください。
契約時の出来事
私は今、一条工務店とは仮契約の状態です。
お願いするハウスメーカーを一条工務店と決定し、設計士さんと打ち合わせをしていますが、仮契約の状態です。
このことは、契約時の記事でも書いています。
営業さんの話によると、ZEH申請は年度内の契約であることが必要だそうです。
仮契約とはいえ、契約したのが1月でしたから、平成29年度のZEH申請には間に合いません。
当然、家の完成だって間に合いません。
そこで、一条工務店が持つの土地の契約から話を進める人に行っている仮契約をまずはしておく。
そして、来年度になったら本契約を行って、来年度のZEH申請に目指すという流れをとっているということです。
他ハウスメーカーのZEHへの姿勢
一条工務店に決める直前まで、他の一社のハウスメーカーとも話を進めていました。
セキスイハイムです。
そちらの営業さんにZEHの話を聞いてみました。
「セキスイハイムだとZEHって申請できないんですか?」
「ZEHに十分に対応した家ですよ。むしろ有利です。」
一条工務店はZEHのことを紹介してくれていましたが、セキスイハイムからはZEHのゼッの字も出ていませんでした。
だから、セキスイハイムではZEHの家には向いていないものだと思いこんでいたのですが、そうではなかったのです。
それなら、なぜセキスイハイムはZEH申請を進めてこなかったのか。
「来年度のZEHがどうなるかなんてことはまだ分かりませんから。もし、今年度の基準と変わってしまって、ZEH申請できなかったり、申請してもダメだったらいけませんので。」
とのことでした。
至極ごもっともな話ですね。
一条工務店のZEHに関わるあり方
とすると、一条工務店がやっていることって、ZEH申請が通る保証が絶対ではないのに、ZEHの話を進めているということになります。
それってまずいですよね。
でも、そうしなければならないのには、一条には契約から家が完成するまでに時間がかかるという事情があるからなのです。
では、なぜ時間がかかってしまうのか。
それには次の理由があります。
理由1 一条工務店の経営方針
一つ目は、一条工務店は月ごとか、一定期間ごとに建てられる棟数が決められていることにあります。
一条工務店は、契約が多いからといってどんどん家を建てるのではなくて、契約した人から順番に建てられる棟数を埋めていくというかたちで家づくりをしています。
これは、営業さんの方からしっかりとデメリットとしてお話されていたことです。
一定の受注数を維持することで、家づくりに携わる諸企業(実際に家を建てる工務店など)に安定的に仕事を依頼できるようにしている、とのことでした。
関係する企業との一つの良好なあり方だと言えるとは思います。
しかし、これによって、一条で家を建てたい人が多ければ多いほど、家ができるまでの期間が長くなることになります。
理由② 一条工務店の生産方式
二つ目が、一条工務店は生産方式に関わります。
一条工務店は、海外にある工場から壁などの部材をつくり、それを日本まで輸送し、建てるというかたちで家づくりを行っています。
だから、海外での生産の時間、それを輸送する時間が余計にかかるわけです。
これもまた、契約から完成まで時間がかかることになるわけです。
ZEH申請に間に合わせるためには
以上のことから、一条工務店では、ある期日までに家を建てたくても、間に合わない場合があります。
まさにZEH申請の場合、年度内に契約して、年度内に家が完成していなくてはなりません。
実際に私が、仮契約をしたのが平成30年1月で、家の引き渡しが平成31年1月の予定です。
丸1年かかるということですね。
そして、これがZEH申請を間に合わせるのに予想されるぎりぎりに近いラインです。
つまり、来年度のZEH申請を来年度契約していてからでは遅いことになり、私に対して今年度中にZEHの家づくりの話を進めなくてはならなかったのです。
以上のことから、ZEHの基準が発表される前に、一条工務店がZEHの話をし、仮契約をしておくのが仕方がないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。
でも、仕方がないからといっても、ZEHの申請が通ることを前提にしていたのに、通らなかったでは困ってしまうことには変わりがありません。
したがって、このことは一条工務店のデメリットであることは間違いがないでしょう。
おわりに
ここまで話を聞くと、一条工務店でZEHの家を建てようとするのは、心配と思われるかもしれません。
しかし、前回の記事で書いたように、一条工務店の家はZEHの基準を満たしやすい優れた性能をもっています。
そもそもZEHの枠は限られています。
ZEHの基準が分かってから、それを満たす家を建てたとしても認定されるかはわからないわけです。
私はZEHが通ったら最高!通る可能性も高いはず!通らなくても優れた性能の家に住めるから良好!という気持ちだから、大きな心配はありません。
ZEHにほとんど不安なく家づくりを進められています。
★ 以上の内容は、私が一条工務店と話を進める中で、分かってきたことをまとめたものになります。詳細や正確な情報は直接、営業さんなどお聞きいただけたらと思います。
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