【間取り紹介(4)】LDK #2 狭い家のLDKを広々とさせる方法

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間取り紹介の第4弾です。

前回に引き続き、LDK(リビング・ダイニング・キッチン)についてお伝えします。

前回は、LDKの基本情報と「広く」するために工夫したことをお伝えしました。

→【間取り紹介(3)】LDK #1 狭い家のLDKを広くする方法

今回のテーマは、

LDKを「広々」させる間取り

です。

「広く」ではなく、「広々」です。

「広々」というのは、実際に広いかということではなくて、広いと感じられるかということです。

設計士さんとお話する中で、面積が広くても、広いと思えない間取りがあることが分かりました。

今回は、我が家が広々を求めた理由と広々とさせるためのポイントを以下にいくつか書いていきます。

(我が家のLDKの間取り図)

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1 耐力壁とタレ壁を避ける

(1)耐力壁とタレ壁とは?

広々とさせるために、避けたいものの一つが耐力壁タレ壁です。

耐力壁とは、耐震性など構造上、必要となる壁です。

必要なものは必要なので、なければならないのですが、できれば部屋と部屋の区切りの壁に収めたいものです。

タレ壁は、天井から垂れ下がった壁のことです。

こちらも、LDKの中を通るように発生するのは、避けたいなぁと思っていました。

(2)経緯

我が家は、耐力壁やたれ壁が入らないようにして欲しいという希望のもと、設計士さんとの打ち合わせを進めていました。

と言いますのも、一条工務店と契約する前に、候補で上がっていたハウスメーカーで進んでいた間取りをとても気に入っていた私たち。

その間取りを設計士さんに提示したところ、一条工務店で建てる場合、耐力壁とタレ壁が入ってしまうとのことでした。

気に入った間取りであっただけに、とても残念でした。

しかし、その後、設計士さんとの打ち合わせが進む中で、自分たちの納得のいく間取りにしてもらえたと思っています。

(3)入ってしまった間取りの例

耐力とタレ壁が入ってしまった我が家の初期の間取り図です。

LDK全体の広さとしては、22.69帖あり広めのLDKと言えるかと思います。

しかし、この間取りではL(リビング)の部屋とDK(ダイニング・キッチン)の部屋が別個であるようにも感じられます。

狭まりながらも、空間は繋がっていますし、分かれることで生まれるメリットもあります。

ですので、それで良いのであればそれで良いと思います。

しかし、LDKで一つの空間を求めるのであれば、充分な間取りとは言えないのではないでしょうか。

(4)入らなかった我が家の間取り図

ここであらためて我が家の最終的な間取り図を見ると、耐力壁はなく、タレ壁もほぼないことが分かります。

構造上外せない壁はあるのですが、部屋の区切りとなる壁になっていて、飛び出るように耐力壁が出ているということはありません。

タレ壁も、階段下からアクセスする収納前にあるのみで、広々さには影響がないです。

(5)入らない間取りのルール

これをもとに、どんな時に耐力壁や垂れ壁が入るのか、素人なりに考えてみました。

2階建てにおける1階の間取りについてです。

横4マス、縦4マスの正方形まで、もしくは、縦か横のどちらかが4マスあれば、もう一方はもっと長く幅を取れるのではないでしょうか。

他の方のブログや一条工務店が出している間取り例などを見ても、概ね見当違いでもないと思います。

(ただし、これは、あくまでも私の考察です。2階との兼ね合いや、もっと別の私の考えが及ばない要素がもっと複雑にあるはずです。また、最終的には、もっと細かい構造計算なるものもあると思います。あくまでも一つの参考に、だいたいの目安にしていただけたらと思います。)

2 リビング内階段の選び方

ここからは、その他の「広々」ポイントを紹介していきます。

前の記事で書いたように、我が家はリビング内階段を採用しました。

そのリビング内階段にするにしても、どのような階段を設置するかによっては、広々さが変わってきます。

一条工務店では、ボックス階段オープンステアという階段選ぶことができます。

ボックス階段は一般的な階段で、壁に囲われています。

(ボックス階段のイメージ図、一条工務店のものではありません。)

オープンステアは手前に壁のない、下の部分も隠れていなくて、骨組みだけになっているような開けた階段です。

一般的には、オープン階段というようです。

(オープン階段のイメージ図、一条工務店のオープンステアではありません。)

ボックス階段がダメというわけではありませんが、オープンステアの場合は、開けた構造になっているので、より広々とした印象が高まります。

3 吹き抜け

吹き抜けを採用することで、上に空間を広げ、広々感覚を高めることができます。(実際広がっているわけですが。)

我が家が取れた吹き抜けの広さは、決して広くありませんが、階段の部分に採用することが出来ました。

そもそも一条工務店のオープンステアは、階段の上部と回りを吹き抜けになる仕様にはなっているのですが、最低限の範囲よりほんの少しだけ広く吹き抜けになっています。

(吹き抜けの位置を示した画像)

リビングの上を吹き抜けにするお宅はよくあり、効果的かと思いますが、吹き抜けの分、2階が狭くなります。

土地や私達が希望する間取り上、それは難しいものでした。

設計士さんからも、そのような提案は特にありませんでした。

現在、引き渡し間際で工事の様子をよく見に行きますが、間違った選択ではなかったと思っています。

リビングの隣には掃き出し窓もあり、後ろには吹き抜けあります。

リビングに立つと、自分のいる場所が、端っこではなく、広がりがあるといった印象を感じます。

また、階段に自然にできる吹き抜けと兼ねることで、その分、無理なく吹き抜けを取ることができます。

オススメできる吹き抜けのとり方です。

4 凹凸をなしにする

私たち夫婦がLDKの間取りについて提案したけれど、設計士さんから反対されたことがあります。

その提案というのが、LDKに収納をもっと増やすというものです。

例えば、下のような場所に収納を足してはどうかと提案しました。

設計士さんに言われたのは、きれいに整った間取りになっているところに凹凸ができることで、一気に狭いという感覚が生まれるとのことでした。

それを図を使って説明してくださりました。

その図が下のようなものです。

実際の間取りとは違いますが、キッチンからリビングの方を眺めたイメージ図です。

お見苦しいかもしれませんが、自分で描いてみましたので、ご覧ください。

(左:収納なし → 右:収納あり)

実際の間取りとは違いますが、凹凸ができることで、とび出た分以上に狭くなった感覚が高まるのがお分かりいただけるのではないでしょうか。

このようなアドバイスを受けて、収納を増やす代わりに、住んでみて必要があれば腰程度の高さの家具を置くということで落ち着きました。

(腰程度の家具を置いたイメージ図)

同じ収納でも、天井まである収納と腰程度の家具とでは受ける印象が違いますよね。

おわりに

今回は、LDKを「広々」させる方法について、私の家づくりでの経験をもとにお話ししてきました。

タレ壁や耐力壁がいけないというわけでも、オープンステアや吹き抜けが絶対にいいというわけでもありません。

しかし、広いLDKにしたつもりだったのに、住んでみるとそう感じられないなんてのは残念ですよね。

そのために気を付けたいのが、「広々」ポイントです。

参考になれば幸いです。

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