ご訪問いただきありがとうございます。
戸建ての家に住んで2年3か月のmiです。
今回は、家づくり永遠のテーマである「住宅ローンは固定金利と変動金利、どちらがいいか問題」について結論をお伝えしていこうと思います。
こんな大それたテーマを取り扱っても大丈夫だろうかとも思いますが、自分の中で結論が出てしまったので、記事にせずにはいられないとなりました。
では、どうぞお付き合いください。
1 固定金利?変動金利?
用語の意味がよく分からないよという方のために、簡単に確認です。
ご存じの方は、ぴゅーっと跳ばしていただけたらと思います。
(1)固定金利とは
固定金利は、ローン返済が終わるまで金利の利率が変わらないよ、という契約です。
例えば、利率1.2%の35年固定金利を契約したら、1年目から35年目までずっと1.2%です。
固定金利の利率は、変動よりも高く設定されています。
(2)変動金利とは
一方、変動金利は、そのときの状況によって銀行が利率を変えてくよ、という契約です。
例えば、1年目は0.5%だったのが、10年目には2%になってるかもしれません。
銀行にとって、金利を途中で変えられるという自由度がある分、固定よりも変動の利率の方が低く設定されています。
(3)判断基準
では、固定と変動のどちらにするのかについて、一般的にどのように判断されているのでしょうか。
現状、変動の方が金利が低いのだから、少しでも得する可能性があるようにしたい。
→変動金利
現状は、変動の方が低くても、今後、高くなるかもしれない。しかも、固定であれば、ずっと変わらないから安心。
→固定金利
実際にはもっと複雑かもしれませんが、シンプルに捉えた場合、こんな感じかと思います。
2 結論とその理由
(1)結論
では、どちらがいいのかの結論です。
それはズバリ
固定金利 です。
ここからは、その理由について解説していきます。
(2)理由
①未来は分からない
変動金利を選ぶ理由は、そちらの方が得しそうだから、だと思います。
将来、金利が上昇しなければお得だし、上がっても支払いの進み具合でお得になる余地がある、という考えです。
しかし、これは可能性があるという話であって、実際にどうなるのかは全く分かりません。
金利が大幅に上昇して、固定の方がお得だったという結果も当然あり得ます。
ネット上では、過去20年間、低金利の時代が続いており、ここからも当分は上がらないだろうという内容の記事や動画などがあります。
たしかに、過去から未来を予想することはできるし、日本が今後、急成長して金利も上がるかというと消極的な意見が多いです。
しかし、それはあくまでも予想の域を出ません。
その信憑性の程度を推し量るだけの知識が、自分にあるでしょうか。
過去20年で、次の20年を正確に押し図ることはできません。
過去20年のさらに過去20年、つまり20~40年前の間は、高金利の時代だったのです。
それなのに、なぜ次の20年が低金利が続くと言えるのでしょう。
20年前の人は、その後20年間の低金利時代をどれだけ予想できていたでしょうか。
自分自身に正しく予想できる力が本当にあるのならば、いいかもしれません。
でも、少し学んで未来を分かった気になってしまうのは危険。
自分の知識や判断力の身の丈にあった選択をするべきです。
②損得とリスクは最初から調整されている
未来は分からない。
でも、こうなるだろうと予想や期待をすることは、たしかにできます。
銀行の立場になって考えてみましょう。
銀行はどのように金利を決めているのでしょうか。
銀行は、将来の金利の上昇を予想して、利率を決めているはずです。
こんな感じにです。
変動は、金利上昇の状況になっても、後から上げられるからこの程度、低めの金利にしといても大丈夫だな。
固定は、後から金利を上げられないから、今後、変動の金利上昇を見越して、この程度、高めにしておけばいいだろう。
といった具合です。
つまり、私たちが考える前から、銀行は金利上昇の可能性やその幅を予想して、これぐらいがいいよねって丁度いい塩梅で利率を設定しているってことです。
あくまでも、これだって銀行が行う予想であり、実際にどうなるかは分からないわけですが、分からないことを分からないなりに、計算して出した銀行なりの答えとなります。
このことから導かれる答えは、銀行の想定に基づけば、「どちらでも変わらない」ってことです。
③一消費者が避けるべきは大きな損失
変動金利を選ぶというのは、こうなるだろうと予想して賭けるという一種のギャンブルだと思っています。
ギャンブルと言えばパチンコや競馬などを思い浮かべますが、実は、これらの方がまだマシかもしれません。
なぜなら、これらは失敗しても支払った額しか失わないから。
それに対して、変動金利は金利が上がり続ければ、支払額は増え続けます。
無限に金利が上がることはないとしても、どれだけ負けるか分からないギャンブルはとてつもなく危険だと思いませんか。
考え方によっては、パチンコや競馬よりも悪質なのです。
銀行側は、一部の取引で損失が出たとしても、別の取引でそれを取り戻せるのであればなんとかなります。
しかし、私たち一消費者は、そうもいきません。
住宅ローンの金利上昇によって、支払額が大きく増えたとして、それを別の何かで補うことは、難しいことです。
支払いが増えた分、
「給料が上げるぞ」とか
「子どもの大学進学をあきらめよう」とか
「今月から食費は半分」とか
そんなのって現実的ではありませんよね。
私たち消費者は、一度きりの人生をその時のライフステージに合わせて生きていて、その時々に必要なお金があるのです。
だから、一消費者は大きな損失は避けなければなりません。
というわけで、以上のことから、住宅ローンは変動ではなく固定がおすすめという結論です。
3 高い利子は保険代だと思おう
固定金利を選ぶことは、保険に加入することと似ています。
保険は、保険料を支払って、何か不運があったときに保証を受けるというものです。
固定金利の場合は、高い利子を支払う分、金利上昇による大きな損失を避けることができるわけです。
みなさんも、車に乗る方は自動車保険、お子さんがいる方は生命保険に加入されているだろうと思います。
変動金利の利率が上昇する可能性は、自動車で大きな事故を起こす可能性よりも低いでしょうか。
変動金利の利率が上昇する可能性は、一家の大黒柱が亡くなる可能性よりも低いでしょうか。
正直、どっちが高いか分からない、もしくは、金利上昇の方が高そうって思われたのではないでしょうか。
このことから、住宅ローンも、自動車保険や生命保険のように、保険料を支払うことは全うな判断であると言えます。
その保険料というのが、固定金利の利子です。
変動金利を前向きに検討している方は、ぜひ一度立ち止まって、自分の家族を守るために適切な選択は何なのかを考えていただけるといいのかと思います。
4 変動金利が絶対にだめというわけではない
ただし、変動金利が絶対にダメというわけではありません。
諸条件の違いによって、変動でも問題がない方もいるかもしれません。
例えば、固定金利の高い利率が保険料だと思おうという考えについて考えてみます。
そんな保険は必要ないよ、だって、変動金利が上昇しても対応できるだけの収入や資産があるんだもん、っていう場合です。
しかし、それを判断するには、念入りなシミュレーションが必要ですし、そのシミュレーションをするだけに十分な知識が必要になります。
この例に当てはまる人は、多くの資産あるにも関わらず安く家を建てた人や、よほど住宅ローンや経済の動向について見識が深い専門家みたいな人かなと、私は思っています。
このように、ここまで述べた私の見解に当てはまらない人がいるのであれば、そんな人は変動金利を選択することもありえます。
借入額、借入期間、年収、年齢、家族構成などなど人によって違いますからね。
しかし、私としては、変動金利はありえるかもということであり、おすすめするということは全くありません。
おわりに
今回は、住宅ローンは変動か固定か問題について私が出した結論をお伝えしてきました。
上述の通り、断然”固定”がおすすめです。
私としては、かなり思考した上での結論だったのですが、どう思われたでしょうか。
この記事については、賛同意見だけでなく、反対意見もコメントでいただけると、私にとっても読者にとっても参考になるのではと思っています。(コメント欄は、関連記事の下です。)
よろしければ、どうぞよろしくお願いします。
皆様の何か参考になれば幸いです。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
コメント
こんにちは、批判では無くあくまで自分の私見のみの金利予想を書かせて頂きます。(これらは絶対そうだとは思っていません。)
変動金利は今後20年間以上は急激に上がることはほぼあり得ません。理由は今後景気が上向く可能性が人口減少、超少子高齢化社会においてはほぼゼロだからです。
確かに30年前、不景気から超低金利が続くのは30年前では今後の不景気か好景気かの予想が出来なかったため予想出来なかったです。
しかし、今後人口減少していく未来は100%確定的です。人口減少し労働者人口が減り、消費者市場が狭くなる状態では好景気、ましてやバブル期みたいな好景気はあり得ません。
次に日銀の政策金利です。
長期金利(10年国債)はある程度上がる可能性はあります。しかし、日銀が決定する政策金利である短期プライムレートは上げません。2018年くらいに長期金利が上がった時も短期金利はまったく変化ありませんでした。アメリカも長期金利は上がっていますが短期金利はほぼ動いていない事から日銀が短期金利を上げることは考えにくいです。
次にインフレ懸念です。
不景気でもインフレする悪性インフレ、いわゆるスタグフレーションがあるんじゃという方もいますが、悪性でもインフレした場合は元のローン元金残債もその分少なくなっていきます。インフレしたらその分家や土地の価格も上がるので売ってしまえばローンは全額返せます。そもそも急激なインフレは向こう20年はほぼあり得ませんのでインフレに関しては考えてもしょうがないかと思います。
次に予想計算上です。
現実的な金利上昇として、仮に5年毎に0.5%ずつ金利上昇し20年後に2%になっていたとしても総返済額は今の固定金利1.3%を超える事は計算上ありません。あってもほぼ同じくらいです。
金利上昇で固定金利を上回るのは5〜10年で2%を超えてくる場合のみですが…その場合は中小企業や個人事業者が軒並み倒産するでしょうから日本がヤバいため日銀は全力で金利上昇を阻止しようとします。しなかったら日本が終わるからです。
以上の理由から今は変動金利一択と考えます。
自分も色々勉強して調べた結果変動金利にしました。
長文失礼致しました。
コメントくださりありがとうございます。
いやあ勉強になります。
そのあたりの金利予想については、調べる中で、知っているつもりではいます。
しかし、シンさんのように発信できるまでには至らないです。
おそらくシンさんがおっしゃっている未来がやってくるのだろうと思います。
でも、例えば、例えばですけど、大きな戦争とか起こったらどうなります?
朝鮮戦争のときのような特需が起こるとか。
ここまで来ると素人すぎて笑われてしまいそうですが、コロナを含め世界のことにまでなると、完全に一個人の予想の範疇を越えてくるなぁと思えてしまいます。
何が言いたいかっていうと「分かんない」ってことですね。
ここ数十年って日本の歴史で言ったら、なんかたまたま平坦な数十年だったと思うんですよ。
今、様々な分野でなされている予想って、このままこの平坦さが続くことを前提にしていますよね。
学術的・政治的・経営戦略的には予想って必ず必要なことでしょうが、それをもとに一個人がどう選択するかは別のように思います。
金利は上昇しなかったっていう未来はきっとやってくるんだけど、それが100%なのか、99%なのか、80%なのかは私には分からないです。
100%じゃないならダメなんだってのも行き過ぎだとは思いますけどね。
お返事ありがとうございます!
戦争がという個々人ではまったくどうしようもない極論を考慮していても始まりません。
それこそ戦争で日本の首都に核が落ちてきて首都壊滅したらどうするの?って考えて首都に家を建てるのを躊躇うのは心配しすぎな話だとみんな感じると思います。
固定が変動かはここまで低金利であれば確実に予想できる未来からデータ、統計上予測しうる未来に備える。それ以上に心配なら固定金利で多少の保険をかけておく程度の話だと思っています。心配しすぎてもしょうがないですので。
あと、全期間固定金利にしていても絶対に金利が上がらないという保証はありません。
実は、固定にしていても市場金利が著しく変化して現にそぐわない物になっている場合、金利契約を変更する事が出来るという文言が契約書に入っている場合があります。(実際はもっと難しい書き方をしてますし勿論無い方が大半だと思います。)
ですので、固定でも変動でも重要なのはどこまで勉強し、調べて納得した上で金利契約をしているかだと思います。数千万もの借金の金利で人に勧められたから!や分からないから!という安易で適当が一番危険です。それならばやめておいた方が良いでしょう。
自分は例え5年後金利1.5%以上になっていても後悔はありません。